2017年2月7日火曜日

アーサナ③ 一番心地よくすると、葛藤はなくなる


先週の2月3日は節分でしたね。
豆まきをされたでしょうか。
わたしは豆まきはすっかり忘れてしまいましたが、
「一陽来復」のお守りはバッチリ貼りました!

このお守りは東京・早稲田の穴八幡宮のもので、
毎年冬至から節分の間だけ頒布されます。
金銀融通(金運)がよくなるというご利益で有名とか。
また、「一陽来復」=「陰の気が極まって陽の気にかえる」
の言葉通り、
「よくないことの続いたあとに、よいことが巡ってくる」
というご利益もあるよう。
すべてのものごとにおいて、
陰陽のバランスをよくしてくれるということでしょうか。
わたしは、どちらかというと後者を願って祀りました。

祀り方にも作法があり、その年の恵方に向けて、
冬至か大晦日、節分のいずれかの日の深夜0時ちょうどに
高い場所に貼ります。
わたしもデジタル時計でカウントダウンをしながら(笑)、
0時ぴったりに貼ってみました。
毎朝見上げています。
なんとなく「守られている」と感じます。

自分本来のリズムに戻れば

緊張しなくなる


さて、今日は、
「アシュタンガ・ヨーガ」の第3段階「アーサナ」について
書いていきますね。

前回は、『ヨーガ・スートラ』第2章47節の

「プラヤットナ シャイテーリア アナンタ サマーパッティビャン」

(努力を緩め、無限なものを心に写す)


でしたが、今回はその続きです。


☆『ヨーガ・スートラ』第2章47節、48節


「タタハ ドァンドヴァ アナヴィガータハ」

(そのことで、葛藤【対立】に苛まれなくなる)



・タタハ→そのことで
・ドァンドヴァ→葛藤、対立
・アナヴィガータハ→来ない、責めたてられない、苛まれない

47節はアーサナの練習法について書かれていて、
がんばらず、落ち着いてアーサナをしよう、
そして、体を支配しようとする意識を外し、
体の内面の感覚や呼吸を感じることで
心身をリラックスさせていこう、という内容でした。

今回の47節、48節は、その結果について書かれています。
体を無理にコントロールしようとせず、
リラックスした状態で内面感覚や呼吸を感じていると、
自然と体の本来のリズムに従って動けるようになります。
体本来のリズムとは、たとえば、頭で考えずとも、
力を入れるべき時は絶妙なタイミングで入り、
力を抜くべき時は自然に抜ける、という状態。
そうした状態でアーサナを行うと、
ギクシャク、痛い、つらい……などを感じなくなります。
スムーズに楽に動けて、とても気持ちのよい状態になります。

逆に、痛みや苦しみといった不快感があると、
体(筋肉)は緊張しますよね。
緊張した状態だと、思うように動けないし、楽に座ることもできない。
『ヨーガ・スートラ』では、
こうした状態を「葛藤、対立」と表現して、
適切にアーサナを行うと、
それらがなくなると言っているそうなのです。

体の緊張が解消されていくと、心の緊張もとけて、
安定感、落ち着きが生まれます。
さらにリラックス状態が深まり、
さまざまなストレスも解消に導かれるというわけです。
次のプラナヤーマ(呼吸法)の準備にもなり、
プラナヤーマによって自律神経系に働きかけることで、
さらに心の安定が深まります。

自分を支配しようとする

思い込みを外して


ちなみに、「体を支配しようとする意識」とは大脳の働きですが、
大脳は思考や理性を司るところ。
大脳で動くとは、いわば「頭で考える」ことです。
頭で考える時は、思い込みをつくり出しがち。
その思い込みによって、
自分にとって一番スムーズな行動を妨げてしまい、
自分をなんだかつらい、痛い、
心地よくない状態にさせてしまうようです。
アーサナは、その「思い込み」を外す
レッスンでもあるようですね。
頭と体を一致させるというか、
バランスをよくしていくというか。

あら、「一陽来復」もそうですが、
「バランスよく」って、重要なキーワードみたいですね!

ではでは、今日はこのへんで!


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