2016年11月3日木曜日

タパーーどんな状況でも安心していられるように


こんにちは!
今日はひさびさのお天気で、気持ちがよかったですねー。
太陽は、やはり偉大です。

写真は、岩合光昭さんの猫カレンダー。
「猫の写真といったら、岩合さん」といわれるほど、
いま大人気の写真家さんですよネ。
岩合さんが撮る猫たちは、本当にかわいい。
のびのびして、生き生きしてる。
どの写真からも、岩合さんへの猫たちの信頼感や親近感が
伝わってくるから、見ていて気持ちがいいのかしら。

これは、10月の猫たち。
なんて仲良しなの!(おでこをくっけるのは親愛の情の表れとか)
この写真は大のお気に入りだったので、めくるのがさびしーい(笑)。
でも、きっと11月の猫もステキな子に違いないですね。


さて、アシュタンガ・ヨーガのお話です。
アシュタンガ・ヨーガとは、古代インドから伝わる、
人間の能力を最大限に引き出すための8つの方法(段階)のこと。
これまで書いてきたのは、そのはじめの2つの段階「ヤマ」「ニヤマ」です。

ニヤマとは、簡単にまとめますと、能力を最大限に高めるため、
日常生活の中で積極的に行ったほうがいいことです。
今日は、このニヤマの3番目「タパ」について書きます。


☆ニヤマ(前向きなライフスタイルづくり)
・サウチャ/Sauca(清潔力)
・サントーシャ/Santosa(知足力)
・タパ/Tapa(忍耐力)
・スワディヤーヤ/Svadhiyaya(自知力)
・イーシュワラ・プラニダーナ/Isvarapranidhana(自然力)
* カタカナ表記のあとはサンスクリット語の読み方です


タパとは、苦行、忍耐力をつける、我慢の許容範囲を広げること、
と説明されています。
精神的、肉体的な鍛錬を自律的に続けることで、
どんな状況や環境にも、動揺することなく適応していける力を身につけること、
とも言えます。
そうした適応力が備わっていくと、
サマーディ(人間として最高の状態)に到達するための実践も
容易に続けられるようになる……ということらしいです。

最初、このタパの意味を聞いたとき、
正直に言いまして、わたしはあんまり好きじゃなかった(笑)。
いくら人間として最高の状態になるためとはいえ、苦行かぁ、忍耐もねぇ……と。

ところで、わたしは朝40分〜1時間のヨーガの練習+瞑想20分を
習慣にしていますが、これをはじめた当初は、つらいことも多かった……。
まず、毎朝1時間以上確保するために、早起きするのがつらい。
そのために、早寝するのも、なかなかできず……。
朝の固い体でアーサナをするのも、つらい。
練習に時間がかかりすぎてしまって、
その後の仕事や用事の時間がなくなって慌てたり。
でも、当時インストラターの仕事をはじめたばかりだったので、
いつもベストな状態でレッスンに臨みたい、プロになりたい、
との一心で続けました。それこそ忍耐……。

そうこうして数か月ほど経ったころ、
ふと、前に比べて、毎日を楽に過ごしている自分に気がついたのです。
肩こりや背中の痛みがぐんと減って、
からだの重心が下に降りて、安定性が増した感じ。
疲れにくくなったし、不調をよりすばやく感じとれるようになって、
体を休ませるタイミングがつかめてきた。
いろいろな出来事に前より動揺しなくなったし、心配や不安も減ってきた。
「〜ねばならない」も減ってきた
(こだわりや思い込みに気づけるようになった)。
なにより、自分への愛情が増してきた。
同時に、何か理由がなくても安心感を感じられるようになってきた、
……などなど。

もちろん、日によって波があって、浮き沈みはあるけれど、
心身の状態の基本ラインが底上げされた感じなんです。

この変化を感じられたとき、
ああ、これが「タパを続ける」ってことなんだな、と思いました。
自分がタパをしてきたことをはっきり自覚したというか。
毎朝1時間の練習は確かにしんどいこともあったけれど、
わたしの適応能力を確実に高めてくれました。

そういえば、アーユルヴェーダの医師、蓮村誠先生も
著書の中で繰り返し、このようなことを書かれています。
その瞬間だけの矛盾に満ちた幸せより、
持続する調和的な幸せが、真実の幸せではないか

たとえていえば、真夏に、毎日よく冷えたビールをきゅーと飲み干すか、
常温のリンゴジュースを飲むか(ビールは、つめたーいアイスに置き換えても可)。
お酒を飲む方は、よく冷えたビールは最高においしいでしょうね。
でも、毎日それを繰り返していると、いくら真夏でも胃腸は冷えて、消化力が落ち、
やがて不調を導くかもしれません。
一瞬の快楽を選択し続けたばかりに、
持続する幸せ(=健康)を失うことになりかねません。
暑い日には、常温のリンゴジュースは気が進まないかもしれません。
でも、常温なら胃腸を冷やしすぎることはなく、
お腹をこわしたり、不調になることを避けられるでしょう。
そうやって、真の意味で自分を大切にしていると、
日々の体調が整って、毎日元気でいられるようになります。
一瞬の快楽を少し我慢する(タパですね)かわりに、
長く持続する幸せを手に入れられるわけです。

わたしの経験から申しますと、
今の自分にできるだけの忍耐を淡々と続けていくと、
驚くほどの恩恵が得られるものです。
できれば、「忍耐」を「ゲーム」と思って楽しめると、
さらにいいのですが、ね(なかなか……)。
ただ、これも経験からなのですが、
タパは続けていけばいくほど、苦ではなくなるし、
むしろ、それをしないほうが心地悪くなったりするものです。
心身の状態がよくなっていくと、
自分にとって本当にいい状態が本能的にわかるようになるのかもしれません。
(そうは言っても、たまには一瞬の快楽を選んでも、
それはそれでOKなのかも。ガス抜き的に。
でも心身が整ってくると、そのガス抜きも必要なくなるようです。)


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