2017年10月12日木曜日

その野菜、どんな種からつくられたの?



この晩夏、津久井の畑の片隅で、
バターナッツカボチャが
再び実りました。
実は、このカボチャくんたち、
わざわざ種まきをしたのではなく、
勝手に芽生えたのです。

昨年の春、はじめて畑作をはじめた時に
種を蒔いたもののひとつが、
バターナッツカボチャでした。
とってもスクスク育ってくれて、
たくさんの実をつけてくれました。
(食べきれないほど!)
その時、虫や動物に食べられて
傷んでしまった実を
枯葉などとともに堆肥にするために
畑の隅に転がしておいたのですが、
どうやら、その実が腐って種が土に落ち、
再び芽が出て、実ったようなのです。

今春、種を蒔いたミニカボチャも
よく実ってくれたのですが、
彼らに負けないほどのいい実りっぷり!
植物の生命力の強さには、
驚かされっぱなしです。

子孫を残せない
種もある!?


このバターナッツカボチャの種は
固定種のものですので、
それもあって健やかに
循環してくれたのだと思います。

固定種とは、何世代にもわたって育てられ、
自家採種を繰り返している種のこと。
実った作物の種を採っておいて、
それを蒔けば、また実ります。

この作物の循環は当たりまえのことに
思えますが、
現代の一般的な農業では、違うのです。

今、わたしたちがお店で買う野菜は、
ほとんどがF1種からできているそうです。
F1種とは、一代雑種ともいい、
大量生産のために、異なる性質の種を
人工的に掛け合わせてつくった、
一代限りの種です。
しかも、雄性不稔という花粉のできない
突然変異の個体からつくられることが
多いといいます。
つまり、子孫をつくることのできない種……。

F1種からできた作物を食べることでの
人体への直接の影響は
まだ解明されていないそうですが、
やはり、こうした作物はどこか異常というか、
不自然な感じは否めません。
そうした作物は、やはり積極的に
口にしたくはありません。

わたしの一口が
未来を変える投票に


しかし、今のところ、わたしには、
固定種の野菜だけを食べて暮らすことは
不可能です。
でも、できる限り、自然な種から、
自然な形で育った野菜が食べたいな。
……この思いを抱いたことが
畑作にチャレンジした理由のひとつです。
わたしのその思いに、
バターナッツカボチャくんたちが
「よっしゃ!」と応えてくれたような気がして、
うれしいです。

F1種がなぜできたのか、その背景には、
大量生産、大量消費を推し進める
経済最優先の政策があったとも。
また、バイオ化学の多国籍企業による
莫大な利益追求のためとの説も。

巨大な存在の前には、
個人の力はあまりにも弱いと
感じてしまうものですが、
今日、一人ひとりが口にする食の選択が
世界を変える投票になると信じて、
固定種の野菜を選択し続けます。

バターナッツカボチャくん、
この秋も、いっぱいおいしくいただくね!
(薄めにスライスして、
オーブンやフライパンで焼くと
甘さが際立っておいしいんですヨ!)

なお、種の話については、
『マーマーマガジン』19号
エムエム・ブックス/刊)にて
わかりやすく取り上げられていますし、
『タネが危ない』
(野口勲/著 日本経済新聞出版社/刊)
という本もあります。


バターナッツカボチャの花も美しく咲いていますよー。

        ☆

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